Strange Days 2011年9月号

 国内のフュージョン・シーンの現状についてはそれほど詳しくはないのだが、どうしてなかなか骨のあるバンドもいる。このNEXT ORDERはこれまでに4作をリリースしている中堅バンドだが、注目されるのはそのすべてライヴ・アルバムという点。ゴングジラらとも共演してきたというだけに実力的にも高水準で、いわゆるハードコア・フュージョンの範疇だけで語るのは惜しいロック・マインドを感じさせる。この新作も引き続きライヴで、テンション張る冒頭ナンバーなどは、クリムゾンやブランドXあたりのファンならかなりグッとくるのではなかろうか。メンバー4人はいずれもアメリカなどで腕を磨いた連中だけに、テクニックや語法の多様さはさすがだ。特に個性の異なるツイン・ギターはかなりの破壊力がある。ムーディーに流れそうな曲も散見されるが、ライヴの場でこれだけのテンションを持続させているのは立派。(廣川 裕)